坊主でメガネのお前の頭を殴った。
きっと何か気に入らなかたんだと思う。
妹が保育園で靴が履けなくて、泣いてた
シンジは俺の妹に靴を履かせようとしてくれた。左右が分からなくて、戸惑ってると、泣き虫な俺の妹は泣いた。
本当は俺が助けないといけないのに、俺は見て見ぬ振りをして、タケシと蟻を殺して墓場を作っていた。
結局どうなっかは、覚えてないけど、
シンジが、俺の妹に一生懸命に、靴をはかしてくれてる、光景は本当に焼き付いてる。
それから、しばらくして俺はシンジの頭を殴った。
何で喧嘩したのかは、覚えてない。
けど、何回も殴った、、いや、一方的に俺が殴ったんだ。
みっちゃん、ごめんね。みっちやんごめんね。殴らないで、
硬い坊主頭と、メガネ、涙、、
鮮明に覚えてる。
卒園後、タケシは静岡に引っ越した。シンジは会える距離だったけど、学校も違くて何通か、母親同士が手紙でやりとりしたけど、会ってない。
園長先生は卒園した園児を定期的に釣りに連れて行ってくれた。
シンジは来なかった。タケシは静岡だから仕方ないけど、
きっと、俺のことが嫌いだったんだと思う、
当たり前だよね。
妹にその話をした。
妹は保育園で送りから迎えの間までずっと、お母さん、お母さんといって泣いてたらしい。
その時、側にいてくれたのがシンジだったらしい。
お兄ちゃんはすぐ、タケシと虫を殺しにいってたよ!!とのこと、、
みっちゃん、、いつもシンジと遊んでくれてありがとうね。今度ウチに遊びにきてね。
シンジのお母さんはとても優しい人で俺に笑顔で言った。
へへへって俺は言った。
だけだ、俺はシンジを殴ってた。
シンジの涙は忘れない。もしかしたら、定期的にしてたのか??
それなのに、俺の妹を心配してくれたね。
坊主頭に、大きなメガネ、鼻水垂れながら、
みっちゃん!!みっちゃん!って呼ぶシンジ。
なんで、あんなことしたんだう。
ごめんよ。ごめんね。妹を守ってくれてありがとうね。
きっと、素敵な大人になってるんだろうね。
妹に優しく話しかけて、靴をはかせようとしてる。シンジの困った顔が頭から離れない。
俺はなんで、あんなことしたんだろう。
ごめんな。本当にごめんよ。
最低な俺の過去は続くよ。懺悔してスッキリしたいっていう、身勝手な考えだけど、
本当に申し訳ないと思ってる。
そして、過去の行いは必ず返ってくる。