病院で気さくな、ババーに絡まれたんだ。
俺のセンシティブな部分をたくさん聞いてきてよー。うぜーー！マジで俺、こーいうの無理。
その、死に損ないのババーは９４歳だった。あまりにも、絡んでくるから、後半仲良くなった。多分、関西出身の方だね。
俺は、昭和ならガチでモテる外見をしてるらしい。因みにこれ、色んな老人に言われます。
そんで、ババーが立ち去る時俺にいったんだ。
兄ちゃん元気でな！頑張れよ！って、、
いや、お前がな！！！
って俺は言ってしまってさ、
流石に失礼かなと思ったけど、
ババーは大爆笑してくれた。
最寄りの駅でさ、死にそうなババーが清掃してるのよ。ロッカーで簡単に着替えてさ。
なんかさ、泣きそうになるのよ。なんで、こんなババーが働かないといけないの？？
俺たちの税金ってどこに消えてるの？？
俺たちの税金で暮らしやがって！俺たちが、老人になる頃には、年金はもらえない！なんて言うけどさ。
いや、老害マックスな糞老人もいるよ！！
でもさ、、そんなの極一部じゃん！
ヨレヨレの老人を働かせる日本ってなんなの？？若い人たちの税金で老人を助けるのが当たり前のことだよね。
うるせー！ばーーか！何青い事いってるんだと。
それに、あの老人たちはプライドを持って働いてるんだ。哀れに思うお前の心がだめだ。
そーだね。もしかしたら、将来の自分を見てる錯覚に陥って俺は哀れんでたのかもね。
老人のウェイターが若い店長に怒られててさ、あまりにも、酷い怒り方するから、
おれ、その店長に、いやいや、それ違うでしょ？？言い方あるでしょ？一応さ人生の先輩なんだからさ。
それにさ、てめーの母親と同じくらいの、ウェイターが怒られてるの、見ながら飯が食えるほど、俺、趣味悪くないからさ。って注意してしまったのよね。
もう、自分が恥ずかしくてねーー。
きっとさ、それなりの努力しかしてこなかったから、老後も働かないといけないのかもしれない。
孤独って自分の責任だからね。
でもさ、違うじゃん！！
落ちてるゴミあったら拾うよね？？ 人もそうじゃないのかなと、、
俺の会社もクズばかりでさ。
誰も清掃のババーに挨拶しないの。
ババーは黙々とトイレ掃除してくれるんだ。
俺が吸ったタバコを綺麗に片付けてくれるの。
俺は、ババーに言いたい！いつもありがとう！って、、俺が氷川きよしなら、抱きしめてあげたい。生理を復活させてあげたい。タバコ吸わないで、ババーの乳首を吸ってあげたい。
孫はいるの？家族は？一人なの？？身体は平気？そんなこと考えてると泣きたくなるんだ。
でもさ、大きなお世話なのかもね。
老人が孤独なのも、金がかいのも。全部自分の責任、、計画的に生きてこなかった自分の責任。
でもさ、ちゃんと生きられない人だっているんだよ。当たり前のことができなくて、人間関係も不器用でさ。靴紐がほどけまくってさ、縛ることすら辞めてしまってさ、それでも歩いてさ、紐に躓いてさ、、
それでも、歩かないといけないんだよ。
やっぱり将来の自分と重ねてるのかもしれないな。
よく、自分の親と重なって、とか言うけど、それは平気、俺は絶対に母親の生活くらいは最期までみるから。もし、そうなったらね。
本当に失礼だけどさ、俺は耐えられるかな。
周りから誰もいなくなって、全てを失って、毎日、食べるためだけに、働く老後に、、
ババーの心配しつつ俺は自分が可愛いだけなのかもな。
じゃあー俺が老人になるころには、働かなくても、せめて小説が読めるくらいの生活が保障される、日本になってくれ、
甘い考えだよなー。すみません。
もうね。東京オリンピックも万博も中止！！
そんな金あるなら、被災地に回せ！！
家族失って一人で生きてる老人に回せ！！
世界に日本アピールする前にやることあるだろ。
お前ら優しくあれ！！
俺もなんかしないといけないから、考える！でも思いつかないから、明日、清掃のババーに元気に挨拶する！！
小学生かよっ！！俺は！
だけど、僕はババーが作った、カレーとか肉じゃがとか、オニギリとか食えないのーー！潔癖なのーー！わーーい！
